服部シライトのローカルな覚書

福島県の大学と自治体に所属しながら、 地域が抱えている課題に取り組んでいます。国内外の論文や著書をベースにした知識とノウハウの紹介と、実際に地域で実践しているプロジェクトについて発信します。

【若新雄純】福井県鯖江市のJK課から産学官連携を考える

「鯖江市役所JK課」は、2014年に鯖江市内の 女子高生がメンバーとなって、まちづくり 活動を始めた日本初のプロジェクトです。 みなさんもテレビや新聞で見かけた ことがあるのではないでしょうか。 アメブロを更新しました。 『鯖江市役所JK課・「全国地域…

【産学連携】CASE1 . 島根県立大学 出雲キャンパス

ここ十数年間、各分野で多くの産学連携、 産官学連携による事業が各地の学校で 実施されてきました。 このブログでは主に食・農・デザインに 関するケースを紹介していきます。 今回は次の論文を参照して、 島根県のケースを紹介します。 ------------------…

【海外レポート】都市人類学者から見る昨今の都市デザインプロジェクト(ミラノ)

今までは国内の紹介をしてきましたが、 これからは海外の紹介もしていきたい と思います。 地域づくり、都市計画、空間づくり、 は海外の方が進んでいますからね。 日本で共有されていない知識や経験も たくさんあるので、このブログを通して 少しでも知って…

【書評】ビレッジプライド ④最強の地産地消レストラン

前回は外貨を獲得するため、 また認知度を向上させるために 東京進出挑戦の話をしました。 挑戦期間は約3年間。 東京という大消費地に圧倒され、 早々にPR事業に切り替えるも成果は 一過性のもので、邑南長の経済を 活性化させるまで至りませんでした。 悩む…

【書評】ビレッジプライド ④最強の地産地消レストラン

前回は外貨を獲得するため、 また認知度を向上させるために 東京進出挑戦の話をしました。 挑戦期間は約3年間。 東京という大消費地に圧倒され、 早々にPR事業に切り替えるも成果は 一過性のもので、邑南長の経済を 活性化させるまで至りませんでした。 悩む…

【書評】ビレッジプライド ③東京進出の壁と迷走

前回は邑南町における、 情報発信とコンテンツや ブランドの作り方について 紹介しました。 ネットショップの成果と限界 「みずほスタイル」は、 試行錯誤を繰り返したことで、 売上が伸び、専属スタッフを 雇えるようになりました。 しかし寺本さんはネット…

【書評】ビレッジプライド ②認知度アップを目指す「みずほスタイル」

2回目となる今回は、 認知度アップのために、 邑南町がどんな施策を行って 来たのかを紹介して行きます。 認知度アップを目指す背景には 平成の大合併があります。 「邑南町」はなんと読むのか? 何県のどこにあるのか? 出来たばかりの邑南町の名前は、 島…

【書評】ビレッジプライド ①島根県邑南町で何が起こっているか。

今回は前回に引き続き 島根県の話です。 島根県邑南町の公務員、 寺本英仁さんが書いた 「ビレッジプライド」 を参照して、より具体的な 島根県の地域づくりの現状を 紹介していきたいと思います。 https://www.amazon.co.jp/ビレッジプライド-「0円起業」の…

島根県の田園回帰1%戦略とは?②

今回はカネやモノの流れなどの 地域内の循環の考え方に 触れていきたいと思います。 【お金の流れの現状】 まず重要なことは家計調査です。それなくしていろいろ組み立てても暮らしのようすがわからないし、一体どれだけお金が必要かもわかりません。 島根の…

島根県の田園回帰1%戦略とは?

島根県は少子高齢化の先進地です。 20年後の日本の姿と言う方も いらっしゃいます。 都道府県ランキングを見てみると、 生産年齢人口数...47位 人口集中度...47位 公共事業費...1位 地方債券額...1位 と、働き手が減少し税収が減少したので、 地方債を発行し…

地場産業のアップデート事例6選③

前回に引き続き、 地場産業アップデート事例の を紹介していきます。 最後は茨城県の2ケースです。 【茨城県笠間市】 茨城県笠間市「常陸国出雲大社」島根県にある出雲大社から分霊され、1992年に鎮座された比較的新しい神社。観光時の見どころは大社造りの…

地場産業のアップデート事例6選③

事例紹介の2回目です。 今回は山形県と福島県の 循環型地場産業のあり方を 見ていきたいと思います。 【山形県長井市】 長井市は人口2万8千人の 山形県南西部に位置する 「水と緑と花の町」です。 東京から山形県長井市まで約3時間。緑豊かな、朝日・飯豊山…

地場産業のアップデート事例6選②

前回は地場産業を取り巻く社会背景や 環境の変化の経緯と、その中で どのように革新が行われてきたのか、 タイプ別に紹介してきました。 今回は具体的な事例を見ていきます。 出所:熊坂敏彦『「循環型地場産業」の創造』昭和女子大学現代ビジネス研究所2017…

地場産業のアップデート事例6選

今回は、昭和女子大学の熊坂敏彦さん論文、 ---------------------------------------------------------------- 「循環型地場産業」の創造 ―新時代創生・地域創生に活きる「地場産業」のDNA― ( 昭和女子大学現代ビジネス研究所 2017 年度紀要) ----------…

アートスペースとしての廃校利用を考える②

アートによる廃校活用を、 にしすがも創造舎 NISHI-SUGAMO ARTS FACTORY を具体的な事例として 見ていきたと思います。 廃校活用の先駆け、「にしすがも創造舎」。演劇や芸術の拠点として活用された12年 https://t.co/HAxMhresmN — LIFULL HOME'S PRESS (@HO…

アートスペースとしての廃校利用を考える

民間活用、都市農村交流ときて、 今回のテーマは「アート」です。 ここ最近はビジネスパーソンの方々も アートを意識している人が 多くなりましたよね。 山口周さんが書いた美意識についての 本がベストセラーになりました。 https://www.amazon.co.jp/世界…

都市農村交流を目指した廃校利用(千葉県鋸南町)②

今回は、千葉大学の安田隆博さん・小川真実さんの 都市交流施設・ 道の駅『保田小学校』 ―都市と農山漁村をつなぐ,新たな交流拠点― (千葉大学 経済研究 第32巻 第2号 2017年9月) の論説を参照して、さらに深く見て行きたいと思います。 保田小プロジェク…

都市農村交流を目指した廃校利用(千葉県鋸南町)

「都市農村交流」というキーワードは、 中山間地域で地域づくりの話し合いの中で よく出てくるテーマです。 廃校利用においても「都市農村交流」を テーマとした施設は多く見られます。 今回はその中でもモデルケースとなりうる、 千葉県鋸南町 都市交流施設…

民間公募方式での廃校活用の取り組み ②活用主体と内容

前回は行政の体制と取り組みの経緯を ざっくり紹介しました。 今回はどのような主体がどのような内容で 廃校の活用を始めたのかを ご紹介します。 三好市が応募に向けて、 活用に向けた基本方針を提示 ◯活用目的 活用主体が地域資源である休廃校等を活用する…

【地消地産】食と農を切り口にした循環型地域づくり

2018年10月24日、福島県伊達市某所に、 福島大学の小山良太先生(農業経済学) をお呼びして、 「六次化という切り口で 地域の今後を考える会」を開催。 今回はその内容を一部抜粋してお伝えします。 色々な話題が出ましたが、ポイントは2つ。 まず1つ目は…

民間公募方式での廃校活用の取り組み ①行政の体制と活動の経緯

まず三好市はどのような体制で 廃校活用の取り組みをしてきたのか 見ていきたいと思います。 三好市:廃校活用事業の経緯 出所:波出石誠『日本建築学会技術報告書』第23巻 第53号 254ページ まず最初のポイントは専従者の配置。 休廃校等の活用の取り組みは…

民間公募方式での廃校活用の取り組み(徳島県三好市)

皆さんが住む地域では、 廃校活用されている学校ありますか? 僕が住んでいる地域ではまだないのですが、 インターネットで検索してみると中山間地域を 中心に年々多くなっています。 Location:新潟・三条⚒最高におしゃれな廃校のビストロ#fujifilm_xseries…

廃校利用の紹介をはじめます

日本が抱える少子高齢化社会。 子供の数が年々減っていて、 学校の統廃合が進み、 毎年約500校が廃校になっています。 学校は地域のシンボルということで、 日本各地で様々な利活用が行われています。 最近ニュースでも良く見かけますが、 実は20年ほど前か…

平成最後の今年の漢字は「災」 

いやー、びっくりしました。 今年の漢字が「災」って。 今年の漢字「災」に高須院長「書くの断れよ坊さん」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース https://t.co/c8Aq4yeXSM @YahooNewsTopics — 高須克弥 (@katsuyatakasu) December 12, 2018 震災復興に携わって…

中越から見る地域づくりの本質⑤ 限界集落から奇跡の集落へ

地域づくりと聞いてどのくらいの 地域の規模をイメージしますか? 大きいものは瀬戸内や金沢市などの複数の 地域を含んだエリアや中核市があり、 中くらいのものでは神山や遠野といった町村レベル、 小さいものでは人口数十人の集落があります。 中越を見て…

中越から見る地域づくりの本質④ 地域との関わり方

最近よくテレビや雑誌などで目にしませんか? 田園回帰、ローカル〇〇、コミュニティビジネス、リノベーションなど これは若者から大人まで農村に対する 関心が高まっていることを示しています。 地域おこし協力隊が増えているのも この潮流のひとつですね。…

中越から見る地域づくりの本質③ 国のお金をどう地域に使うか

地域づくりの仕事していると、 国のお金を使うことって難しいなと 思うことがよくあります。 使い方によっては、地域を衰退させます。 最近、木下斉さんが出した 【凡人のための地域再生入門】でも、 「補助金が地方のガンなんや!自分らの手で稼ぐ、 それ以…

中越から見る地域づくりの本質② 安心のあり方

「よくわからなけど、まぁ大丈夫じゃない?」 地域の方と話していると よく聞くフレーズです。 その背景には、 「もし何かあっても国や役場が なんとかしてくれる」 「今までも大丈夫だったから今回も大丈夫」 と言った根拠のない期待が あるように感じます…

中越から見る地域づくりの本質 ①たし算とかけ算のサポート

今回からは何回かに分けて、 新潟県の中越について紹介していきたいと思います。 2004年10月23日に起きた中越地震は農山村部に多大な被害をもたらしました。 地震によって山々が崩れ、道路は通行できなくなり、集落は孤立しました。 これにより住民は一時的…

10年後のローカルの農業像

このブログの初回は、これからの農業についてです。 このテーマは色々な分野で議論されていますが、 今回ご紹介する内容は2017年に日本作物学会が 主催したシンポジウムから抜粋したものです。 (日本作物学会 講演会シンポジウムより 2017 ) 作物学は、多…