中越から見る地域づくりの本質④ 地域との関わり方
最近よくテレビや雑誌などで目にしませんか?
田園回帰、ローカル〇〇、コミュニティビジネス、リノベーションなど
これは若者から大人まで農村に対する
関心が高まっていることを示しています。
地域おこし協力隊が増えているのも
この潮流のひとつですね。
人気ブロガーのイケダハヤトさんも、
「まだ東京で消耗してるの?」
というキャッチーな言葉で、
東京よりも田舎の方が住みやすく、
お金を稼ぐことも出来るし、
チャンスもたくさんあると
田舎の暮らしを進めています。
https://www.amazon.co.jp/【電子版特典付き】まだ東京で消耗してるの?-環境を変えるだけで人生はうまくいく-幻冬舎新書-イケダハヤト-ebook/dp/B01BUUQG9W
関係人口という考え方も出てきています。
雑誌ソトコトでは毎月のテーマをもとに、
各地のコミュニティの在り方や
美しい関係性、新しい働き方などを
紹介しています。
中越では宮本匠さん
(京都大学防災研究所 特定研究員)が、
外部支援者の分類として整理しています
オープナーは(開く人)はOpen(開く)を人称形にした造語で、開く人を意味する。ボランティアのように、その地域を訪れるなど想像もできなかった人である。彼らは集落に入ることで集落を外に向かって開き、住民の価値認識を揺るがす外の風を持ち込む。多くの外部支援者は当初、オープナーと言って良いだろう。共通体験の量は少なく、ビジョン共有志向度も低い。
ビジター(訪問者)は、地域行事などの機会に頻繁に訪れ、地域をにぎやかにする。共通体験の量は多いが、ビジョン共有志向度は低い。
パートナーは、住民との共有体験を重ねながら、住民とともに地域の将来を模索する。共通体験の量は多く、ビジョン共有志向度も高い。
スペシャリスト(専門家)は、自らの専門性を持って地域の取り組みを具体的に支援する。訪問頻度は低く、共通体験の量は少ないが、集落の将来を一緒に考えるという意味で、ビジョン共有志向度は高いと言える。
『震災復興が語る農山村再生 地域づくりの本質』227-228ページ
多くの方は最初オープナーです。
そこから交流や対話を通して、
地域の魅力や可能性に触れたり、
また地域の方の集落への思いや
これからのビジョンに触れることで、
ビジター、パートナー、スペシャリスト
へと移り変わって行きます。
また地域側の立場で外部支援者を
巻き込んで行きたいのであれば、
「またここに来たい」と思って
もらえるような体験づくりと、
これからの地域の将来像と
そのために必要なミッションを
語れるようにしておくことが必要です。
パートナーにあたる
地域おこし協力隊を足掛かりに
するのもひとつの手かもしれません。