服部シライトのローカルな覚書

福島県の大学と自治体に所属しながら、 地域が抱えている課題に取り組んでいます。国内外の論文や著書をベースにした知識とノウハウの紹介と、実際に地域で実践しているプロジェクトについて発信します。

【地消地産】食と農を切り口にした循環型地域づくり

2018年10月24日、福島県伊達市某所に、

福島大学の小山良太先生(農業経済学)

をお呼びして、

「六次化という切り口で

地域の今後を考える会」を開催。

今回はその内容を一部抜粋してお伝えします。

 

色々な話題が出ましたが、ポイントは2つ。

まず1つ目は、

「何のために六次化をするのか?」

という基本的な心構えについてです。

「地域づくりの目的は、突き詰めるとその地域の人口扶養力を高めるために行います。人口扶養力とは、その地域でどれくらい人が暮らしていけるか?という意味です。扶養力を高めるためには①地域で稼ぐ力と②地域内への循環力が必要で、そのための一つの手段として六次化や地域資源の活用があります。」

 

では具体的にどう扶養力を高めていくか?

それが二つ目の

「地消地産を用いた循環型の地域づくり」

です。地消地産とは、地域で消費するもの

その地域で作ることです。

つまり今住んでいる町以外で買っている

もののいつくかを、自分の住む町で

買うようにしていくことです。

これを少しずつ実現させていけば

地域としての収益が上がり、

その結果、地域の扶養力がアップします。

また地域内循環することで、その地域

ならではの食や暮らしの文化が醸成され、

観光客や交流人口の拡大にも繋がります。