地場産業のアップデート事例6選②
前回は地場産業を取り巻く社会背景や
環境の変化の経緯と、その中で
どのように革新が行われてきたのか、
タイプ別に紹介してきました。
今回は具体的な事例を見ていきます。
【佐井村(さい-むら)】
— 全国市区町村bot (@zenkokushikucho) January 6, 2019
人口:2102人
面積:135.0㎢
青森県・下北半島西岸に位置する下北郡の村。かつてヒバ材の積出港として栄えた。恐山山地が海岸に迫る急峻な地形を成し、海食地形の景勝地として知られる仏ヶ浦がある。 pic.twitter.com/UKNvLlIKDK
仏ヶ浦
— 東北の絶景写真 (@Tohoku_photos) January 6, 2019
青森県下北郡佐井村#東北が美しい pic.twitter.com/p4L8lNL48Z
条件不利地における
「連携」による「しごとづくり」
「海・山」を起点とした「経済循環」が形成・維持されていた昔の「地域内経済循環構造」の仕組み(「海・山」からの収入、「商」の活気、地域の賑わい)からヒントを得て、地域再生の方向性を「内発型地域産業への着目」と「第6次産業の創出」に求めている。
そして、「人口減少・高齢化問題」に対応するため、生活の基盤となる「しごとづくり」が最も重要であるとして、様々な地域資源の活用による産業振興に努めている。具体策としては、①水産業振興(「漁師縁組」事業、長崎大学水産学部との交流連携事業等)、②地域資源の観光コンテンツ化(圏域内ネットワーク強化)、③観光業の成長産業化等があげられる。
熊坂敏彦 昭和女子大学現代ビジネス研究所 2017年度紀要 6ページ
漁業を中心として官民連携して
推進しています。
大日本印刷とは、
アプリ「YORIP」を共同開発し、
新たな観光振興を展開しています
旅のよりみちアプリ・YORIPを使って行く、青森県佐井村よりみちツアー!2泊3日(お土産付き・行きは飛行機、帰りは飛行機または新幹線・その他フェリー使用) https://t.co/tmatbCSsor
— isseisuzuki (@isseisuzuki) June 12, 2018
他にもSHARPや地元食品企業と
六次化商品を共同開発しています。
【2】千葉県神崎町
【神崎町(こうざき-まち)】
— 全国市区町村bot (@zenkokushikucho) December 22, 2018
人口:6214人
面積:19.9㎢
千葉県北部、利根川下流右岸に位置する香取郡の町。中心の神崎本宿は、利根川の自然堤防上に立地し、河港として栄えた。神崎神社境内には、樹齢2000年の大クスがある。 pic.twitter.com/r0EtFc4Fzv
千葉県神崎町で自然酒を造る #寺田本家 その併設のカフェ #うふふ にお邪魔してきました。 #オーガニック な食材と、酒造りにも使われる麹を使った #醗酵 ランチ。自分で好きに盛付けできます。ビーツのポタージュは、注ぐのに失敗して何か怖い感じに💦
— ビオシェルジュ 業務用有機野菜の注文サイト by マクミノル (@biocierge) December 31, 2018
でも美味しかったですよ!(し) pic.twitter.com/49XMv0wyX9
「発酵の里」をテーマにしたまちづくり
老舗酒蔵と有機農業に取組んでいた農家等が集まり、平成20年に「発酵の里協議会」が作られたことに始まる。その後、2軒の酒蔵が個々に行っていた「酒蔵まつり」を町が間に入り、商工会や地元商工業者、農家、周辺住民を巻き込んで、平成21年3月に町をあげてのお祭り「発酵の里こうざき酒蔵まつり」に発展させ、2万人の来場者を集めて成功させた。これが契機となって「発酵」をテーマにした官民一体の「まちづくり」が始まった。
町は、「まつりの日常化」、「リピーターづくり」を追求し始めた。そして、町の発酵文化発信拠点・観光交流拠点として平成27年4月に第三セクターの道の駅「発酵の里こうざき」を開設するに至る。
熊坂敏彦 昭和女子大学現代ビジネス研究所 2017年度紀要 7ページ
自治体がハブとなって、
地域資源であるひと・もの・情報
をうまく繋げていますね。
その中心には明確なビジョンを
持つ石橋町長の存在があります。
I'm at 道の駅 発酵の里こうざき in 神崎町, 千葉県 https://t.co/mcownuqpSP
— かわたく (@kawataku0725) December 1, 2018
飛行機が展示してある道の駅で休憩(^o^)
発酵市場がある。 pic.twitter.com/z6DnKUH4mC
平成25年には、
ゆるキャラも生まれた。
発酵の里こうざき酒蔵まつり、大盛況です。国道356号線を車両通行止めにして、いろんな露店が出店。千葉県神崎町人口6000人の町に約4万人が押し寄せる。鍋店と寺田本家、2つの酒蔵祭りをメインに町あげてのビックイベントです。発酵食品グルメも多く、快晴地酒日和だ。#こうざき酒蔵まつり pic.twitter.com/EjkyaSaJUO
— さかきんぐ (@sakaking_777) March 12, 2017
毎年3月に開催される酒造祭り。
一度行ってみたい。。。