服部シライトのローカルな覚書

福島県の大学と自治体に所属しながら、 地域が抱えている課題に取り組んでいます。国内外の論文や著書をベースにした知識とノウハウの紹介と、実際に地域で実践しているプロジェクトについて発信します。

2019-01-01から1年間の記事一覧

【若新雄純】福井県鯖江市のJK課から産学官連携を考える

「鯖江市役所JK課」は、2014年に鯖江市内の 女子高生がメンバーとなって、まちづくり 活動を始めた日本初のプロジェクトです。 みなさんもテレビや新聞で見かけた ことがあるのではないでしょうか。 アメブロを更新しました。 『鯖江市役所JK課・「全国地域…

【産学連携】CASE1 . 島根県立大学 出雲キャンパス

ここ十数年間、各分野で多くの産学連携、 産官学連携による事業が各地の学校で 実施されてきました。 このブログでは主に食・農・デザインに 関するケースを紹介していきます。 今回は次の論文を参照して、 島根県のケースを紹介します。 ------------------…

【海外レポート】都市人類学者から見る昨今の都市デザインプロジェクト(ミラノ)

今までは国内の紹介をしてきましたが、 これからは海外の紹介もしていきたい と思います。 地域づくり、都市計画、空間づくり、 は海外の方が進んでいますからね。 日本で共有されていない知識や経験も たくさんあるので、このブログを通して 少しでも知って…

【書評】ビレッジプライド ④最強の地産地消レストラン

前回は外貨を獲得するため、 また認知度を向上させるために 東京進出挑戦の話をしました。 挑戦期間は約3年間。 東京という大消費地に圧倒され、 早々にPR事業に切り替えるも成果は 一過性のもので、邑南長の経済を 活性化させるまで至りませんでした。 悩む…

【書評】ビレッジプライド ④最強の地産地消レストラン

前回は外貨を獲得するため、 また認知度を向上させるために 東京進出挑戦の話をしました。 挑戦期間は約3年間。 東京という大消費地に圧倒され、 早々にPR事業に切り替えるも成果は 一過性のもので、邑南長の経済を 活性化させるまで至りませんでした。 悩む…

【書評】ビレッジプライド ③東京進出の壁と迷走

前回は邑南町における、 情報発信とコンテンツや ブランドの作り方について 紹介しました。 ネットショップの成果と限界 「みずほスタイル」は、 試行錯誤を繰り返したことで、 売上が伸び、専属スタッフを 雇えるようになりました。 しかし寺本さんはネット…

【書評】ビレッジプライド ②認知度アップを目指す「みずほスタイル」

2回目となる今回は、 認知度アップのために、 邑南町がどんな施策を行って 来たのかを紹介して行きます。 認知度アップを目指す背景には 平成の大合併があります。 「邑南町」はなんと読むのか? 何県のどこにあるのか? 出来たばかりの邑南町の名前は、 島…

【書評】ビレッジプライド ①島根県邑南町で何が起こっているか。

今回は前回に引き続き 島根県の話です。 島根県邑南町の公務員、 寺本英仁さんが書いた 「ビレッジプライド」 を参照して、より具体的な 島根県の地域づくりの現状を 紹介していきたいと思います。 https://www.amazon.co.jp/ビレッジプライド-「0円起業」の…

島根県の田園回帰1%戦略とは?②

今回はカネやモノの流れなどの 地域内の循環の考え方に 触れていきたいと思います。 【お金の流れの現状】 まず重要なことは家計調査です。それなくしていろいろ組み立てても暮らしのようすがわからないし、一体どれだけお金が必要かもわかりません。 島根の…

島根県の田園回帰1%戦略とは?

島根県は少子高齢化の先進地です。 20年後の日本の姿と言う方も いらっしゃいます。 都道府県ランキングを見てみると、 生産年齢人口数...47位 人口集中度...47位 公共事業費...1位 地方債券額...1位 と、働き手が減少し税収が減少したので、 地方債を発行し…

地場産業のアップデート事例6選③

前回に引き続き、 地場産業アップデート事例の を紹介していきます。 最後は茨城県の2ケースです。 【茨城県笠間市】 茨城県笠間市「常陸国出雲大社」島根県にある出雲大社から分霊され、1992年に鎮座された比較的新しい神社。観光時の見どころは大社造りの…

地場産業のアップデート事例6選③

事例紹介の2回目です。 今回は山形県と福島県の 循環型地場産業のあり方を 見ていきたいと思います。 【山形県長井市】 長井市は人口2万8千人の 山形県南西部に位置する 「水と緑と花の町」です。 東京から山形県長井市まで約3時間。緑豊かな、朝日・飯豊山…

地場産業のアップデート事例6選②

前回は地場産業を取り巻く社会背景や 環境の変化の経緯と、その中で どのように革新が行われてきたのか、 タイプ別に紹介してきました。 今回は具体的な事例を見ていきます。 出所:熊坂敏彦『「循環型地場産業」の創造』昭和女子大学現代ビジネス研究所2017…

地場産業のアップデート事例6選

今回は、昭和女子大学の熊坂敏彦さん論文、 ---------------------------------------------------------------- 「循環型地場産業」の創造 ―新時代創生・地域創生に活きる「地場産業」のDNA― ( 昭和女子大学現代ビジネス研究所 2017 年度紀要) ----------…

アートスペースとしての廃校利用を考える②

アートによる廃校活用を、 にしすがも創造舎 NISHI-SUGAMO ARTS FACTORY を具体的な事例として 見ていきたと思います。 廃校活用の先駆け、「にしすがも創造舎」。演劇や芸術の拠点として活用された12年 https://t.co/HAxMhresmN — LIFULL HOME'S PRESS (@HO…

アートスペースとしての廃校利用を考える

民間活用、都市農村交流ときて、 今回のテーマは「アート」です。 ここ最近はビジネスパーソンの方々も アートを意識している人が 多くなりましたよね。 山口周さんが書いた美意識についての 本がベストセラーになりました。 https://www.amazon.co.jp/世界…